KAMPKOOK（AGM） LCS-41 ビンテージ ツーバーナーストーブ

KAMPKOOKのビンテージストーブ3台目が入荷しました。

AGMはアメリカンガスマシーン（AMERICAN GAS MACHINE）というブランドの頭文字ですが、その歴史はコールマンとほぼ同時期創業のランプやストーブの老舗ブランドです。1903年に創業後はストーブやランタン、ランプなどの専業メーカーとして人気を博しましたが1940年、経営不振によりQUEEN STOVE WORKS社に買収されます。1940年代の第二次世界大戦では軍需としてランタンの製造をしていました。おそらくAGMというとコールマンでいう252系ミリタリーランタンのファクトリー違いでよく見かけるブランドだと思います。その後は結果的にブランドとしての再起は難しく、サーモス傘下に入るも1960年代後半に廃業を迎えます。KAMPKOOK、KAMPLITEなどの「KAMP〇〇〇〇」は1940年にQUEEN STOVE WORKSに買収された後のブランディングですが、LCS41は買収初期モデルのためデカールに「AMERICAN GAS MACHINE」が入ります。このKAMPシリーズもアメリカでは大変人気のあるシリーズになります。

今回はKAMPKOOKのLCS41というモデルになります。KAMPKOOKには大きく分けて2モデルが存在しますが、先日入荷したWCS11はどちらかと言うとコールマン425系のコンパクトストーブになります。それに対して本LCS41やWCS32がコールマン412や413系の大型ストーブに当てはまると感じます。こちらもメインバーナーが左にあるのでポンププランジャーが右横にあります。フィラーキャップとプランジャーが重なっている仕様のため、プランジャーをチェックバルブごとねじ開けてオイルを入れます。プランジャーはエアーホールが開いていないのでポンピング時に少し違和感を覚えますが、プランジャーの長さも十分の為タンク容量のわりにポンピングが楽に感じました。バルブはKAMPKOOKの代名詞である桜型になります。

状態ですが、全体的に経年に伴うサビ、スレ、ペイントロスなどあります。デカールや風防に張り付けてあるアテンションカードはまずまずの状態、フィラータンクはクラックなどなく点火も順調でした。全体的にサビなどありますが、ビンテージとしては雰囲気抜群のツーバーナーで、キャンプ場で人とかぶることはまずないと思います。

《年代》
刻印なし
※おそらく50年代

《商品内訳》
KAMPKOOK ツーバーナー

《サイズ》
横：約55.5cm
縦：約30.5cm
高さ：約13cm
※収納時

《燃焼 》
今回もすべて分解し、それぞれのメンテナンスをしっかり行いました。燃焼テストも行いましたが、問題なく点火しますので安心してお使いいただけます。上記の通りですが、実際に点火している動画を掲載しますので、ご確認ください。
この年代のAGMツーバーナーにはバルブが2つついています（黒バルブと桜型赤バルブ）。風防に張り付けてあるアテンションカードに点火方法が書いてありますが、一応おさらいしておきます。
1.フィラータンクのポンププランジャーをしっかり閉めてください。
2.黒バルブを約1回転分開けてください。
3.マッチで点火しながら赤いバルブをゆっくり開けてください。
4.点火するまでジェネレーターの下をマッチで炙ってください。
5.点火して2分が経過したら黒バルブをしっかり閉めてください。
6.もし火が消えてしまいそうだったらバルブをさらに開けて消えないようにしてください。
※私は3～4までの工程はマッチではなくガストーチでジェネレーター全体を炙るようにして赤バルブをゆっくり開けていきました。
※インスタUPと商品掲載には時差があります。

《状態》
上記の通りですが、外観はサビやペイントロスが見られます。分解して中身をチェックしましたが、細かいパーツの腐食もなく組みなおした後はしっかりとした燃焼を確認しています。タンク容量が大きいためホワイトガソリンをしっかり入れてからポンピングをして、バルブをひねって点火してください。ボディに収納される足ですが、4本中1本が付け替えられています。使用上問題ありませんが、オリジナルではない点にご留意ください（画像20枚目）。
※詳細は画像にてご確認ください。
※当ショップでは燃焼テストを行っていますが、年代物のため商品がお手元に届く際に燃焼するかは保証できません。ある程度メンテナンス出来る方、扱いに慣れた方を対象に販売させていただきます。
※ご不明な点は何でもご質問ください！
※送料・消費税込み