2020/03/18 20:30
どんな商品にするのか
まずは理想だけを追い求めた、頭でっかちな考えで進めていきます。
- コンセプト -
・破損しない
・中身が見えること
・シェードを2つ収納したい
・日本製であること
・すべて職人が1点1点丁寧に手作りしていること
・匠を感じることができる技術力の高い、また完成度の高いケースであること
(ビンテージ好きな方は、商品に対してのこだわりもすごいため)
・テーブルランプを傷つけない素材選び、設計
・バリエーション豊富なシェードに対しての適合性
・保管保存状態
・ビンテージ品にマッチした見た目であること
(キャンプ場であっても自宅であっても違和感のない見た目であること)
・ユーザーが使いやすいこと
・ケース自体が経年変化を楽しむことができること
・テーブルランプに必須であるマントルとエアーポンプを同梱できること
・ただでさえテーブルランプが重いため、ケースが軽いこと
・テーブルランプに気持ち良いくらいフィット感があること
・職人がキャンプに精通している
やばい、どんどん欲しくなる。
欲しがり屋。わがまま。
このわがままな自分を受け入れてくれるところはあるのでしょうか。。
依頼先
さて、そんなこんなで理想像が固まったところで、自分の欲望をすべて満たしてくれるところを探します。
ビンテージコールマンのランタンケースはほぼスチール(鉄)製ですが、今後の経年変化と日本の匠を探すならば「木製」であるべきだと思ったので、木工系の家具や小物の職人を探していると、、、
なんだ、これは、、、!
ルミエールのケースを作ってるーっ!
えっ、、、。
桐素材専門、、、??
「美術木箱うらた」、、、??
ふむふむ。
「桐」製品にこだわり、親子3代にわたって受け継ぐ匠の技術。
以下、HPより抜粋。
桐箱一筋30年。高校卒業後、京都の「美術木箱小島」2代目の小島登氏のもとで3年間修業致しました。修行自体は確かに根の要る作業でしたが、なにより厳しく教えられたのは、「重要な美術品」を収納するからには、決して手を抜くような恥ずかしいことをしてはならぬ。ということでした。まだまだ師匠のような立派な仕事にはとどきませんが、日々この言葉を大切に精進致しております。
「桐」の持つ温かみや強さ、美しさを熟知した職人魂をフルに発揮させていただけることが、お客様のご満足に直結していくものと信じております。
桐製品はあまり馴染みがないけど、高級品を入れるイメージ。お酒とか、工芸品とか、骨董品とか。
桐の特徴はまず軽くてしっかり組み上げられた木箱は丈夫であること、また桐箱内部は季節に合わせて湿気を適度に保ってくれる素材とのこと。高温多湿の日本では古くから重宝されている伝統的な素材で、季節ごとの乾燥、湿気に合わせて素材自体が膨らみと縮みを繰り返していく。
素材としても、職人魂としてもこれ以上ないくらい、希望に合いそう。
ここ、いいな~
物作りに対してしっかり向き合っていて、伝統の中にも変化を取り入れようとしている姿勢があり、柔軟に対応してくれるかもしれない。
ぜひ、HP内「一つの木箱ができるまで」は必見です。特に釘やネジなどの金属を一切に使わずに木釘と接着剤のみで締めあげる工程に職人技を感じます。長年培った勘で乾燥時間を見極めながら組み上げていく木箱はとても美しく、まさに美術品と呼ぶにふさわしい。
はやくご連絡差し上げたくなってきます。
さてと、日本のどこにいらっしゃるんでしょうか。
、、、
と、、、
富山県っ!!
というところで、第11話「サンプル作成」に続きます。
以下、今回の4話にまたがるオリジナル商品ができるまでの流れです。
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・きっかけ
・どんな商品にするのか
・どこに頼むか
・出会い
・「美術木箱うらた」について
・サンプルの模索
・シェード収納は1つ?2つ?
・完成
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