2020/03/18 20:30

サンプル作成



第09話ではその必要性を、

第10話では商品コンセプトと依頼先を模索しました。


第10話後半で見つけた富山県にある「美術木箱うらた」という桐製品に特化した木工所。


果たしてどうなることやら。


門前払いを受けるのではないか?


相手にされないのではないか?


とんでもないプライスとロットを押し付けられるのではないか?


そんな不安を感じながら、丁重にお問合せを。



今見返すと懐かしい。ちゃんと原文を掲載しています。


意識してなかったけど、クリスマスイブに問い合わせるって、この出会いはサンタからなのかっ!もうそろそろ40歳だけど、まさかサンタがプレゼントを持ってきてくれたのかっ!(どあほ)


とにかく最初はお金の話を一切考えずに、希望をぶつけました。


はい、なんだったら第10話の理想コンセプトリストをすべてぶつけました。


そして、まさかのA4用紙に手書きのラフ設計図(恥ずかしい!)をぶっこんでみる。



びっくりするほど雑な依頼 ( ゚Д゚)


とにかく下段に本体を収納し、上段にシェードを2つ入れる仕様。蓋はルミエールケースと同様に前面から扉を入れ込む。この時はまだ具体的に完成後の想像ができていませんでした。



から、まさかの神対応。


「とてもわかりやすい絵と丁寧な説明」だなんて、照れますわよ。。


その後、親切丁寧に仕様に関しての細かなやりとりをさせていただき、記念すべき第一弾サンプルが完成。




この時点で箱の完成度が窺えます。蓋をおろす際にはめ込む溝の作り、固定板部分の作り。まだサンプルですよ、、、。ちゃんと作ってくれていてうれし過ぎる。


でも、これ縦長すぎない??


女性が持ったら絶対に引きずるって、、、というところからのセカンドサンプル。



シェードを横列に移動して上下に配置。


対応早すぎ。しかも手抜き感まったくなし。


うん、全体的に整理された感じがしていい感じ。


これをベースにその後も、より素晴らしいものにブラッシュアップしてリスペクトしてフィーチャーして、これがこーして、あれがあーして、それがそーして、どれがどーして、より完成度の高い商品に微調整を繰り返し、繰り返し、繰り返したところでようやく2月初旬に正規サンプル完成。



突然のご連絡に、親切に対応いただき、数多のわがままを受け入れてくれた「美術木箱うらた」。


今までインスタやメール、お電話でしかやり取りをしてなかったけど、サンプルはしっかり「美術木箱うらた」様の工場で2人で現物を挟んで確認しながら、正規オーダーとさせていただきたかったため、2月11日についに初・富山県へ!


天気の良い、素晴らしい一日でした。

北アルプスもくっきり、しっかり見えて、大満足です。


残念ながら新幹線日帰り弾丸富山でしたが、浦田様にもお会いでき、工場の様子、製品が作られる過程を拝見し「ここにお願いして間違いなかったな」と改めて思いました。やはりOEMは製造者の顔、依頼者の顔が見えないと良いものは作れません。これは間違いないと思います。


ちなみにご商談の中で、サンプルから更に進化させました。


小物入れとハンドポンプホルダーを取り付けてます。



いざキャンプに持ち運んだけど、不具合があって結局点火できず、、、なんてことないように、簡単なメンテナンス品を一式入れておきましょう。あと、替えのマントルなどを入れておくと便利ですね。その他ランタン関連のメンテナンス品が入れておけるくらい十分なスペースを確保してあります。



テーブルランプにはハンドポンプが必須なので、しっかり見えるところに配置。


シェードは2つ収納させたい


シェードを2つ収納が当初の希望でした。


なぜかというと、テーブルランプの楽しみの一つとして、シェードを交換するだけで雰囲気がガラリと変わるからです。キャンプ場に持っていくテーブルランプのシェードに迷ったことはありませんか?アンバーもいいし、ミルクガラスもいいし、ホワイトオパールもいいし、ダイヤモンドもいいし、ホブネイルもいい。今まではどれか1つを選んで持って行ってたかもしれませんが、シェードを2つ持って行って付け替えて楽しんで欲しいと思います。その夜の、その場の、雰囲気に合わせて。


とか言って、自分が必ず2種類のシェードを持っていくからです 笑

ミルクガラスとアンバー、このどちらかで選べ、なんてとても無理です。どっちも持って行かせてください。


でもご安心下さい。


結果的にはシェードを1つ収納するタイプも製品化しました。


あまりにも出来がよかってもので、なんかもったいなくなってしまい、製品化決定!



これはまだ色付けしていない桐素材そのものです。


さて、ようやく次回はちゃんとした商品紹介です。(ここまでが長かった、、、)


第12話「ついに完成!」に続きます。


以下、今回の4話にまたがるオリジナル商品ができるまでの流れです。


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第09話 起承転結の起「テーブルランプケース」

・きっかけ

第10話 起承転結の承「コンセプトと依頼先」

・どんな商品にするのか

・どこに頼むか

・出会い

・「美術木箱うらた」について

第11話 起承転結の転「サンプル作成」

・サンプルの模索

・シェード収納は1つ?2つ?

第12話 起承転結の結「ついに完成!」

・完成

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